テキストファイル（拡張子.txt）
どんなOSでも扱えるのがテキストファイル。
それでも文字化けして読めない、読みづらいのトラブルはあります。
重要なのは文字コードと改行コード
テキストファイルで重要なのは
- 文字コード
- 改行コード
が一致しているかどうかで、どのアプリケーションソフトを使って作成したかは関係がありません。テキストファイルを開こうとしているアプリケーションソフトウェアが、テキストファイル作成時に使った文字コードと改行コードをサポートしているかどうかが重要になります。
文字コードが違えば読めない
文字コードが違えば文字化けします。例えば、 Windows付属のメモ帳、Mac付属のテキストエディットは、いずれもJISコードをサポートしていない為、JISコードで書かれたテキストファイルを開くと文字化けします（OSのバージョンによってもサポートしている文字コードが微妙に違う）。文字コードの違いによる文字化けは、同じOS同士でも起こるということです。
改行コードが違えば面倒なことに
MacとWindowsとでは、改行コードが違います。Macの改行コードCR（キャリッジリターン）に対して、 Windowsの改行コードはCR+LF(ラインフード)です。Macで作成されたテキストをWindowsで開くとLFが足りずに、改行されない一行文になり、逆にWindowsで作成されたテキストをMacで開くと、LFが余分で改行されるたびに四角いマーク（トーフマーク） がでます。読めることは読めますが、読みにくかったり修正に手間がかかります。
解決するには
テキストエディタを購入するかWordがあればOK
テキストファイルやりとりのトラブルを避ける一番楽な方法は、多くの文字コードをサポートし、改行コード変換機能がついたテキストエ ディタを別途購入することです。Macでは「Jedit」Windowsでは「秀丸エディタ」が有名です。お金はかかりますが、それだけに作成するときも送る時も受け取る時もほぼストレスのない環境を手に入れられます。(フリーも多数あります。Macだと有名なのはmiですね)
Wordなどのワープロソフトがあればそれを使うことでも解決できます。テキストエディタに比べて重く、使いづらいのは仕方ないですが、開いた時に見た目を整えてくれたり、改行コードを選択して保存することもできますので、十分代用できます。（もちろんWordで文書を作成し、それを保存するときは拡張子.docではなく、拡張子.txtで保存します）
付属アプリケーションを使うときは
Windowsのメモ帳のようなOS付属のアプリケーションは、扱える文字コードが限られ、改行コード変換機能をサポートしていません。テキストファイルなら、なんでもOKというわけにはいかないので、それなりに考えて使うことになります。
文字コード
相手の環境がわからないときはShift_JISが良いと思います（メモ帳ではANSI）。Shift_JISは、Mac、Windowsともに標準でサポートされていますからこの文字コードなら困ることもないと思います。
（UTF-8でもOKです。同じくMac、Windowsともに標準でサポートしています。ただ遅れて誕生した文字コードなので万が一にサポートしていない古い環境のために避けることもあります。まぁ普通は企業がサポートしていないOSを自己責任で使うなんてことはないから良いと思いますけど。ぶっちゃけAppleとMicrosoftが現在サポートしているOSを使っている相手ならUTF-8で大丈夫です）
改行コード
Mac同士、Windows同士なら改行コードの違いによる問題はおこりませんので文字コードを一致させるだけでいいのですが、Macと Windowsの場合は改行コードの問題が発生します。
が、結論から言えば特に何もやる必要はないです。
というのもMac付属のテキストエディットはCR+LFも改行して表示しますし、Windowsもワードパッドで開けば大丈夫です。
ただWindowsの場合、拡張子.txtのファイルはメモ帳と関連づけられています。このメモ帳が改行コードをサポートしていないのでWindowsユーザーは困惑することがあるようです。
いちいちメモ帳ではなくワードパッドで開いてくださいというのもなんだかなぁですし、MacからWindowsへ送るときは、下記のようなツールを使い、改行コードを変換してから送ると良いと思います。
MultiTextConverter (フリーウェア)
Mac版
MultiTextConverter for Mac OS
ブラウザで文字化けを直す
付属アプリケーションしかなくて、もらったファイルは見事に文字化けしている……そのような時はブラウザを使って開いてみます。ブラウザは多くの文字コードをサポートしているのでブラウザで開いて、適切な文字コードを選択すれば文字化けが直ることが多いです。
ブラウザによってはテキスト形式で保存できたり、文字コードを変換して保存できます。例えば、WindowsのInternet Explorerで名前を付けて保存、 ファイルの種類でテキストファイル(*.txt)を選び、エンコードでシフトJISやUTF-8を選択し保存すれば、次からはメモ帳で開ける(読める)ようになります。頻繁にやりとりする時は向いてはいませんが、たまにしか受け取らないのであれば、これで十分です。