メモリについて
メモリ不足になるとスワップ(スワッピング)が発生します。(処理がとても遅くなる)
十分なメモリ容量を確保することは「高速化」のために必要です。
メモリ不足になるとどうなる?
パソコンは、開いているデータやファイルをすべてメモリ上に広げて作業します。メモリが不足すると作業効率が落ちます。
これは、狭いキッチン、狭い机でたくさんの作業をしようとすると、マメに道具を出したりしまったり移動させたり、余計な「処理」をしなければならず、遅くなるのと一緒です。
メモリ不足を解消する方法として、
- 遅いと感じたら、使用していないソフトウェアやファイルを終了させる。(ブラウザのタブも)
- 機能てんこもりの立派な(重い)ソフトウェアを入れて遅くなった時は、メモリの増設を検討する。
- 電源を落とさずスリープ状態にしておくことが多いマシンは、ときどき再起動してメモリをリフレッシュ。
があります。
【メモ:セキュリティソフトとの関係】
セキュリティソフトは、ずーっと稼働していてメモリの使用量も相当なもの。
セキュリティソフトが重いと使用中、ずっとその重さ(遅い)を感じることになるので、スペックにあったセキュリティソフトを選ぶことは大切です。
【メモ:アップデートとの関係】
パソコンは、OSやアプリケーションソフトウェアの度重なるアップデートで重くなり続けます。購入したときと使い方がたいして変わっていなくても、使い込めば自然メモリ不足になっていくものだと思ってください。
【メモ:メモリ容量】
搭載できる最大メモリ容量は機種によってバラバラなので取扱説明書などで確認します。メモリ不足なのに、これ以上メモリを増設できない時は、マシンの買い換えをぼちぼち検討する時期です。
【メモ:最適なメモリ容量】
どうせ一つのことしかできないんだからマメに閉じれば……というわけにはいかないもので、実際には、それがひどく面倒です。なぜなら、アプリケーションソフトウェアの起動は遅いから。頻繁に使うソフトウェアは常に立ち上げておいて素早く使えるほうが断然いい。メモリは高いので無駄に積んでももったいないですが、せっかくマシンに十分なスペック(性能)があるのに、メモリが足りないせいで遅い……なんてことになるのも、もったいないです。マシンを頻繁に買い換えるタイプではなく、メモリを自分で交換しないのであれば、(Macなら)購入時、めいっぱい増設しておいてもいいと思います。(Windowsマシンはものすごくメモリを積める機種があるので、めいっぱい増設しておけば良いとは一概に言えないですね)
【メモ:Mac OS Xの場合】
MacはMac OS X 10.6(Snow Leopard)以降、メモリはあるだけ使うOSになっています。
さらにソフトウェアを終了させてもメモリをなかなか開放しないので、長時間使っているとスワップが発生します。なので、今のMacはメモリより(スワップが発生したときに使う)仮想メモリのほうが重要だと言われています。
ぶっちゃけ「HDDにとっては有り難くないが、SSDなら劇的に速くなる」しくみです。(SSDはスワップが発生しても十分高速に処理できる)
HDDからSSDの時代、さらにSSDが進化することを見越して……と言えるかもしれませんが、Appleはせっかちですね。(SSDはまだ高価で容量も少ないのに)
私は(HDDということもあって)メモリをワンクリックで瞬時に解放する「memory scope」を使っています。(Appストアで170円)